ひたすら生態学(とその近隣)の本を推していくブログ

五文字では足りなかった……!情念で押していく所存です。みんな!ここに沼があるよ!

生態学キーノート/A. Mackenzie・A. S. Ball・S. R. Virdee(著)・岩城 英夫(訳)

「生態学」ってどんな学問なのだろう? 「生態」とあるのだから、生き物の生きている様を調べる学問なのでは?」という回答もあるかもしれない。じゃあ、生態学をやっている人は、みんながみんな、生き物の生活史(その生き物がどのように生活しているのか)を調…

読書猿さん(くるぶしさん)への私淑

読書猿さん(くるぶしさん)のブログは、大学院時代から拝見している。それがために、それだけを根拠に「私淑」と言いたいわけではなく、私は読書猿さんに、「学び」の面で大きく3回助けていただいているので、このタイトルにしてみた。(※完全に自分にとってだ…

国際学会での先生方との思い出

「国際学会」ってタイトルに入っているから、読んでいただいている方に、なんかこう……すごい敷居の高い話なんじゃと思われたら嫌だなと……それは誤解です……国際学会、大きいのも小ちゃいのも色々ありますし……あと、こういうのは正直に書いておこう。 私のTOEI…

個体群生態学者・桐谷圭治先生との思い出

私は、自分のことを「アホだ」と思うことが多い。思い込みが強く、思い込みに固執し、頑固で融通がきかない。方向転換が苦手で、知的な軽やかさを持てない。ただ、私の人生にとって、本当に幸運だと思うのは、そんな私にでも、優しく、厳しく、粘り強く、付…

電子の海には、「森」がある。ーCyberforestの取り組みー

大きな大きな、このインターネットの世界の中で、実は今もゆっくりと「森」が育っている。その「森」の名前は“Cyberforest”(サイバーフォレスト)という。 例えば、もしあなたが望みさえすれば、今、ここに居ながらにして、「コルカタの森で降っている雨の音」を…

動物行動学者・日高敏隆先生の思い出

自分でもよく分からない衝動に突き動かされ、なんとなく、そう本当に「なんとなく」で書きたくなった……。そして、どこに書いてもいいのかがわからず、とりあえずここに書いていこうかな的な。 いやもう本当に、正直に書きますと、直近までグダグダな状況に陥っ…

プラネットアース イラストで学ぶ生態系のしくみ/レイチェル・イグノトフスキー(著)・山室真澄(監訳)・東辻千枝子(訳)

I プラネットアース: イラストで学ぶ生態系のしくみ 作者:レイチェル・イグノトフスキー 発売日: 2019/12/17 メディア: 単行本 綺麗な表紙につられて、あなたはこの本を手に取る。プラネットアース、生態系、なるほど。ペラペラとめくると、鮮やかなイラスト…

群れはなぜ同じ方向を目指すのか? 群知能と意思決定の科学/レン・フィッシャー(著)・松浦俊輔(訳)

群れはなぜ同じ方向を目指すのか? 作者:レン・フィッシャー 発売日: 2012/07/25 メディア: 単行本 【専門書か一般書か】 多分、かなり一般書寄り 【文章表現】 とても読みやすい。外国の本らしい小粋なユーモアがちょいちょい挟まる。 【どんな人向けか】 「…